豆柴の魅力

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豆柴の魅力をご存知ですか?

柴犬の中でも、特別に小柄な体躯が愛らしい「豆柴」
近年その愛くるしさが注目されている「豆柴」の魅力をご紹介します。
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豆柴とは?

まず「豆柴」の定義をご紹介します。
基本として、標準的な柴犬のサイズ(スタンダード)よりも「小柄」な柴犬を、広義としての「豆柴」と呼んでいます。

公的に「豆柴」を規定しているのは、当クラブも加盟している「日本社会福祉愛犬協会」だけです。
日本社会福祉愛犬協会の認定する「豆柴」の基準として、『規定の年齢に達した豆柴犬の体高が範囲内(オス34㎝以下、メス32cm以下)に適合する』があり、さらに3代祖にさかのぼり14頭すべてが豆柴の規定に適合する場合に限り正式な「血統書」が発行されます。

そのため、豆柴の基準に適合する柴犬は頭数も少なく、繁殖も難しいのが現状です。

豆柴の性質

豆柴は基本的に柴犬と同じく「主人に忠実」「賢く勇敢」「警戒心が強い」といった魅力をそなえています。
柴犬の起源は太古の時代に東南アジアから日本へ渡ってきた人々と一緒に渡ってきたと言われており、縄文時代初期から「縄文犬」として人とともにあり、とても長い付き合いです。

日本の高温湿潤な風土にも強く活動的です。よく走り回り、周囲の状況をいち早く察知する姿が印象的です。
今は家庭犬として飼われることがほとんどですが、かつては狩猟犬として活躍してきた歴史を感じさせます。

豆柴はその小柄な体格もあって、寿命も短いというイメージがありますが、それは誤ったイメージと言えます。
もともとは柴犬ですから、柴犬と同じ性質や強さを持っています。

標準からはずれた犬質を持ちながら、健康に優れた犬質もつくりだしていくために、我々ブリーダーも繁殖には細心の注意と創意工夫を凝らしながら、優れた犬質で固定して繁殖できるようにつとめています。

そして、家族の一員に迎えていただいた後も、正しい知識と愛情を持って飼育していかならければならないと考えています。

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豆柴の始まりと今

豆柴の起源は、近畿の盆地に存在したある村落で飼われていた柴犬が、近縁交配を繰り返す中で小型化(島嶼化)が進んだ事から始まると言われています。
本格的な繁殖はまだ歴史が浅く、1955年頃より京都府宇治市は樽井荘より始まりました。

近縁での交配から生まれた性質という点から、豆柴は原則的に劣性遺伝子が顕在した柴犬から始まったと考えられ、固定した繁殖の難しさをうかがい知ることができます。
あくまで豆柴は「小柄な柴犬」であることが、日本犬保存会やジャパンケネルクラブといった代表的な組織から正式に公認されない理由なのです。

本格的な繁殖が実り、豆柴の存在が全国的に知られるようになると、柴犬ブームとともにその小柄な愛くるしさから豆柴の人気も急上昇しました。

しかし残念な事に、販売価格の高騰にともなって、よりたくさんの豆柴を販売しようとする販売者も現れてきました。
もともと柴犬の中でも限定した犬質を持つ犬を選び取る事から、繁殖が難しく十分な頭数を殖やしていくことは難しいのが現実です。
そのため、標準的な柴犬の仔犬を豆柴として販売したり、犬質が虚弱で小柄な柴犬を豆柴として販売するなど、様々な問題が出てくるようになりました。

この現状は、正しく繁殖し提供しているブリーダーにとっても、家族に迎え入れていただく飼い主様にとっても、とても悲しい事です。

「豆柴」のこれから

今一度、我々ブリーダーも、飼い主様も、家族の一員として柴犬を迎え入れる事について、見つめ直さなければいけない時です。
乱繁殖され、また看板を偽って販売されている状況が続けば、柴犬そのもののイメージや品格に傷が付くことはもちろん、そんな状況にさらされる仔犬にとっても不幸なことだと思います。

私たち、筑波ファインドッグクラブの理念の大本は「この状況を根本から変えていく」ことにあります。
繁殖のプロであるブリーダー、動物病院医師や訓練師など専門の人々、犬を迎えてくれた飼い主様、それぞれが「豆柴」を中心に交流し、正しい知識の共有、新たな知識や技術への発展などを通して、より良い柴犬の発展を目指し続けていきます。

同じ志の仲間になりませんか?

筑波ファインドッグクラブでは、クラブの志を理解していただける仲間を募っています。
より優良な犬質の豆柴を繁殖させていくためには、多くの仲間たちの強力が必要不可欠です。
豆柴の家族の一因に迎え入れたい方や、ブリーディングや展覧会に興味がある方 など、広く多様な仲間たちの環を広げていきましょう。
また、豆柴を家族に迎え入れたい方に、犬質の良い豆柴をお譲りする活動もすすめています。ぜひご相談ください。

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